12月7日神戸市で行われた兵庫弁護士会 http://www.hyogoben.or.jp/ 主催の
兵庫県弁護士会憲法市民集会 徹底討論!「憲法改正」 に行ってきました。
パネリストに、
改憲の立場から、やまだ賢司 氏(衆議院議員) http://www.yamada-kenji.com/
護憲の立場から、伊藤 真 氏(弁護士) http://www.itomakoto.com/ の両氏が登壇れました。
伊藤弁護士は、選挙区による「一票の格差」をなくす、一人一票実現国民会議の発起人の一人として、議員定数不均衡問題に取り組んでいます。
※私は憲法は改正した方が良いと思ってる側なので、護憲の立場の方へは不快な記述があるかもしれませんが、あくまでも私個人の感想と考えですので、よろしくお願いします。
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普段、いわゆる改憲派と護憲派は意見の折り合うところが難しく何となく敵対中w。そこを、このままでは良くないのではないかと、改憲が党是の自民党国会議員として意見を聞く必要があるのではないかと、この討論会に参加された、やまだ賢司代議士は立派だと思うし、アウェーである集会で善戦され内容の濃いよい議論がなされ、それぞれの問題点を発見・確認できたと思います。
ガチの護憲派の人達が改憲の意見に納得しなかったとしても、やまだ賢司代議士のなぜ改憲なのか、戦争がしたいわけではない日本国民と生命と財産を守り拉致された人達を取り戻したいんだ!という思いは人として理解していただきたいと願います。
平和に対するアプローチの仕方の考え方や立場の違いから、なかなか話がかみ合わないと再認識。(笑)特に防衛関係では、軍靴の音アレルギーが酷く、具体的な代替案もなく実際の現場も正しく理解する気のない人も多いようです。とりあえず、改憲派は戦争大好き人殺し大好き人間みたいなレッテル貼りは止めていただきたいものだ。
残念なことに司会者の仕切りが上手くなく、やまだ代議士が発言してから伊藤弁護士が話術を巧みに否定して次にいくという形になっていました。少し やまだ代議士が突っ込んだ質問をして白熱してくると、司会が発言を遮ったり引き取ったりしているところがアウェーの洗礼なのかなと。(笑)そのあたりは、やまだ代議士の天然成分による指摘で笑いが起こり場が和んでましたし、代議士の基本的に憲法改正を心配して反対しているという人達の話を伺いに来たという姿勢を崩さなかったので、平和・九条関係の話では一斉に野次られていましたが、常識の範囲内で討論が出来たと思います。(永田町の酷いのを見てるからそう思うのか?w 改憲派の人からも大きな野次があったのは良くないと思いました。)
討論は勝ち負け目的じゃないけど、それでも終盤では伊藤弁護士が護憲の思想を喋り続け、それを賛同者が場内を盛り上げていき護憲派の正当性を、なんとなく改憲派・なんとなく護憲派の参加者にむけてアピールしたという形にしていっていました。これが、自民党憲法改正草案に深く関わった国会議員や闘論タイプの人であれば、うむを言わさず糾弾・晒しあげみたいな形に持って行かれるんだろうなあ、いわゆる左側の人はこういう手を使うのかあ~と。
護憲の立場の先頭を行くような方であるので、改憲派が言いそうなことを把握し傾向と対策をきっちり練って反論材料になるような書物などを準備しておられるので、改憲派の人達もそのやり方を学んで、ある程度の現状認識と理解してもらえるように持って行かなくてはなあと勉強になることも多かったかも。
私は、現行憲法の綺麗な言葉で書かれた個人絶対主義と統治機関の規制が行き過ぎて、地球市民的になり、かえって国や国民を縛っているんじゃないかと思う。法は法としてあり、「教育勅語」「五箇条の御誓文」があったのは昔はよく出来てるなと思いました。こんなこと書くとまた「戦前の暗黒時代の回帰がー!」とか言い出す人がいるんだろうねwww
それにしても不快だったのは、「政治家は選挙に通りたいから“戦争はしません”というんだ。」と伊藤弁護士が何度も言ったこと。それに会場の護憲派が拍手喝采だったこと。国と政治家は敵対勢力である立場なんですね。政治家は選挙で選んだ私達の代表であるのだけどね。権力を掴むと人間は変わるんだというなら、三権分立の立法・行政と、もうひとつの司法も権力なわけで、メディアも権力なわけで、これはどうなのよと思う今日この頃です。
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パネルディスカッションの前に両氏それぞれの基本的な考えの発表がありました。
●やまだ賢司 代議士の発言 (かなりざっくり書き起こし 漏れあり注意)
国会議員になろうとした切っ掛けは尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件。外交と防衛に関してはひとつ間違えると取り返しがつかないことになるこうした思いで政治家は何をやってるんだと自民党のHPを見たら公募の案内があって、文句言ってるぐらいなら自分がなったらいいと応募して昨年の総選挙で議員にならせていただきました。
民間の常識を国会議事堂に。民間で当たり前だと思っていることを政治の場に反映させていきたい。
本日はこういった機会を与えていただき、ありがとうございます。お集まりいただいた皆さんな感謝申し上げます。来た瞬間からアウェーじゃないかと分かるところに来る自民党議員がいるのが珍しいと言われるが、大事なことでありがたい機会です。
改憲派の人と護憲派の人で物凄い誤解があると思っています。改憲派の人から護憲派の人見ると憲法に指一本触れてはいけないだとか、護憲派の人から改憲派の人を見ると改憲して戦争するんじゃないかと、極端な先入観があってお互いの意見を交わす場があまりなかった。
自分は改憲派の中では甘い!という声もある、極端な人は現行憲法は無効で破棄だという人もいます。自分は現実的なところでやっています。われわれ自民党は憲法を変えたいけど戦争をしたい人は一人もいません。我々も平和を願っていて弱い立場の人の人権も守らないといけない。助けてあげなくてはいけない。その思いは同じです。
抽象論で議論していても仕方がないので、実際に日本国憲法が出来て皆さんお感じのように平和な世の中がずっと続いていたのは実感していると思います。それは、ここにいらっしゃる皆様方は、平和だと思っているけれども、昭和20年8月15日、日本がポツダム宣言を受け入れて本当に平和が天から降って来たんでしょうか。ご存知の方はご存知かと思いますが、武装解除をした後に北海道の占守島を8月18日にソ連が攻めてきたんですね。民間人を守るために武装解除をしていた戦車部隊がまた砲身を付けて武装して戦ったんです。そのおかげで、その北海道の占守島の民間人の人は助かったんです。そういった戦闘行為がとられてことがあったんです。
武装解除をして、私達が武器を持ちませんと言えば本当に平和が訪れるのなら、そりゃそれでいいと思います。日本国憲法に書いてあることは本当にいいことが書いてある。そう書いてあって、その社会が実現できればこんなに良いことはないんです。
しかし今、占守島のことを例に申しあげましたけれども、昭和20年のずいぶん昔の話じゃないかとおっしゃるかもしれませんが、だけどサンフランシスコ講和条約を発効されたその時に韓国の竹島の処に一方的に李承晩ラインという線を引いて漁師さんが殺害されているんです。そして、拿捕された方がいらっしゃるんです。その時日本は、武力を放棄し武装解除していたのでなすすべがなかった。
それも昔の話だといわれるかもしれませんが、じゃあ、今現在続いている人権侵害、北朝鮮による拉致の問題というのがあるんですね。日本国において何の罪もなく平穏に暮らしていた方が、ある日突然連れ去られ、連れ去られたことを知っているのに助けられない。当時、色んな不審船が北朝鮮から来ていたといいます。海上保安庁の皆さん方見ていたと言います。だけど、攻撃すると世論がどうなる。戦争の引き金を引いたと言われるだろうそういった形で無防備な状態の中、日本は国民が連れ去られても文句が言えない国だということでどんどん連れさらわれた。昔の話でなくて今も続いているんですよ。
国会議員になりまして、この拉致、北朝鮮の拉致の問題は自分に照らして国会議員は今まで何をやっとったんだと。自分達の先人が監禁ですよね、拉致誘拐されて監禁された状態でしかも北朝鮮にいるのが分かっているのにどうして助けてあげられないんだということで国会議員になってさっそく拉致の問題に取り組んでいます。で、自衛隊というのがあるんだから行って自国民を助けてあげたらいいじゃないかと、そのための法律を作ったらいいという話をしたんです。この話も極端なことを言われる方は、そんなものは法律なんかいらん、自国民を救出するなら超法規的措置で行けとおっしゃる方もいる。それも一理ある。ただ、まがいなりにも日本は法治国家です。法律を作り憲法に基づいてそういった国の組織をコントロールしないといけない。そのためにじゃあ、法律を作ろうとしたときに憲法の9条がある。でも9条の中にどこにも自衛隊の自の字も書いてない。自衛権の自も書いてない。国民を救出してはいけないなど一言も書いてない。だけどやっぱり日本は揉め事を起こしたらいけないねという自粛的な中で自制に。
憲法の13条に国民の権利自由とは国政の上で最大の尊重を要すると書いてある。明文の規定に国民の権利自由を守れって書いてある。あるいは18条に奴隷的拘束からの自由、何人もこれを受けないと書いてある。それは日本国政府に向けて言ってるんだとおっしゃるかもしれませんが、でも日本国政府は奴隷的拘束をしちゃいけないと書いてないんですね。拉致被害者は今も自由を奪われて拘束された状態にいる。そうした憲法の明文の規定に反しているにもかかわらず、そういった本当に弱い立場の人を救えない、これが皆さん本当に平和憲法だと思いますか?私は、改憲しろという話で今司会の方も言われましたね、変えちゃいけない3大原則は勿論そうですよ。平和主義、平和を守らないといけない、だけど、考えている平和のイメージが若干皆さんと違うのかなと。何もね、戦争やって爆弾落としたいと言うわけじゃないんです。いま本当に自分の同胞、弱い立場にある囚われている人達を何で救うことが出来ないのか。そんなことをやっぱり考えるんです。
皆さんイメージがどんどん膨らんねですね、そういう理由で、邦人救出ということで軍隊送って戦争起こしたいとおっしゃる方多いと思います。今の現代において、軍隊を送って領土を奪うっていう戦争なんて出来ないんです。日本国憲法になんて書いてようと国際社会でそんなことできない。やろうとしている国が近くにありますけれどもね。
平和主義、平和を守るために憲法の通りで日本国民、皆さんの命を守れるんだったら、こんないいことはないんです。だけど、実際に北朝鮮はミサイルを撃ってくる。尖閣諸島は私も先日ちょっと行ってきましたけれども、尖閣諸島の自分達の海の周りを堂々とですね中国の船が入ってくる。海上保安庁の方々は、見て「出て行ってくださーい。」って言うだけなんですね。さらに護衛艦にレーダー照射というのがありましたね。実際に撃ってないからいいじゃないかと、おっしゃるかもしれないけど、今の性能だと狙ってレーダー照射して釦を押したらもう撃沈が出来てしまうんです。ここが、今の法律では撃沈されるまで撃ち返しちゃいけない。本当はそんなことないですけど、正当防衛の範囲でしか守ることが出来ないと言ったら、昔は撃って来たなと言ってる暇があるけど、今は一発撃たれたら撃沈なんです。自衛官、海上保安庁の職員の方々も私達日本国民なんですね。自衛官の人が一人死なないと反撃が出来ないなんて、そんなことはない。日本国憲法のどこにもそんなことは書いてない。今の憲法解釈でも自衛権というのがあります。だけど、人によってはそんなこと言って無制限に武力を行使するんだろうと言う方いらっしゃる。だからこそ、明確に自衛権を書き自衛隊はこうしなさい、誰がコントロールするかを書いて憲法の枠でその中でやるべきだと。一切触れちゃいけない、自衛隊の自なんか見たくないって言ってて、それでいざ何か起こったらどうするんだと。
よく近隣諸国がって話があります。確かに自衛隊が日本国が防衛力を強化すると文句を言ってくる国があります。言うまでもなく中国・韓国・北朝鮮。それをもって皆さんは、アジアの国々は日本国が右傾化しているとお思いになるかもしおれません。しかし、インド、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、多くのアジアの国々は日本に防衛力を高めてくれ、日本国が軍事的レベルで覇権を争っている、今そんなことアジアの国は思っていないんです。三国を除いて。むしろ、中国が覇権的膨張主義、この脅威にさらされているんです。68年前の日本のとった戦闘行為ということで、あんなこと起こしちゃいけないって、誰も起きない。そんなことよりも今まさに迫っている危機、そこから国民の命を守るこういったことに真剣に向き合っていく必要がある。
日本の護衛艦に「いせ」という船がある。ちょっと見たら空母みたいな形でヘリコプターが搭載できる。こんなもの持ってどうするんだとおっしゃるかもしれない。この船は今、フィリピンの台風災害に派遣されています。「おおすみ」という輸送艦行ってます。こういったことが、どれだけアジアの国に感謝されているか。心強く思っているか。皆さん方に言うまでもなく東日本大震災の時、あれだけ自衛隊の方々は活躍された。本当に我が身を振り返らずに人命救助、そして復興に働いた。
このことに目を背けて、紙に書いた抽象論の平和だけを唱えていても仕方がない。もちろん、危険だとお感じになる方もいらっしゃると思う。だからこそきちんと議論して憲法に書いて自衛隊法をきちんと書いて、これはやってもいい、これは駄目だということをやっていく。これが必要なんじゃないかと。私はこのように思っているんですね。
今回、本当に良い機会だなと思ったのは、私が改憲派のばっかりの中でこういう話をしたら、「そうだー!!」とかいう話になって「まだまだ甘いー!!」で終わっちゃうんですね。それじゃあ駄目なんで、反対に護憲派の人も同じだと思うんです。「あいつは怪しからんー!!」って言ってたって何も進まない。私はね、両方とも極端な方はいると思うんです。絶対に考え方を変えない、変えないんだという。これはこれで立派な考えだと思うんですね。そういう方は別として、なんとなく真ん中に来て、危ないよねーとか、戦争なんかしたくないよねって言ってらっしゃる方の中でですね、ぜひ議論をさせていただいて憲法を変えるとどこが問題なのか、あるいは、今の憲法のままではどういう問題があるのか、その為にどうしたらいいのか、そういうことを大いに議論していただいてね。で、いいです、その結果ですね、これ一字一句変えなくたってこうやって国民の命を守れるじゃないかって、そしたらそれで良いんです。それがハッキリとすれば。
そんなことすら今まではタブーになってて、恐ろしい話ですけども、戦後ずーっと昭和21年憲法が出来てから一切話してない。何も困ってないからなのか、さっき言ったように、占守島は憲法前だが、竹島は奪われ、そして漁民が殺され、拉致被害者は拉致され未だに取り返すことが出来ない、こんなんでいいのかという。本当に何が必要なのかと議論していく必要がある。そして、護憲派の人達によってもですね新しい人権、こういった人権が出て来ているんだから取り入れようよって、こういった議論もあって良いと思う。指一本触れちゃいけないってことじゃくて、それが良いことであるなら変えていく。ここで同じような各法の話ばっかりしていくと思いますが、憲法、憲法って誰のためのものか、国民の皆さんのもの、私もそう思ってます、改憲派も同じように思っているんですよ。
それが、なんでしょうかね、憲法護憲派の人・・・と一括りにしちゃいけないんでしょうけど、国家権力と国民とは対決する構造だと、対決する局面もあるんだと思うんですけど、国ってなに?って言うと、私達の共同体なんですね。国民が私達が住んでいるこの国、この皆さん方の知り合い家族、そして仲間、同胞、これが作っている共同体を守っていこうぜ・・・そのためのルールってどういう風に作っていこう、これが政治なんですね。みんなで作っていく、こうやったらよくなる、こうやって助けてやりよってルールを作っていく。その中でも、やっぱりこの原則は守っていこうじゃないかっていう、これが憲法のはずなんですね。
なんか、国という悪い存在があって、我々は必ずその国から圧力を受けて虐げられるから、戦わないと!って、そんな話じゃないんだと思うんですね。また伊藤先生から違うよというご意見を後から皆さん聞くと思いますけれども(笑)ヨーロッパでは確かにそうだったかもしれません、専制君主がいてね、国民はこうだったと。でもね、私達の国ってそんな国だったでしょうか。そして、憲法の個別の条文でも奴隷的拘束って言ってるけど、日本に奴隷なんてあったでしょうか。そんなことを含めて憲法の各条文もそうですけど、この憲法、出来た時って自分達がこうやって変えようって書いた憲法でしょうか。中身が全く同じでも構わないんです。私達日本国民が私達自身の日本語で書いた憲法、それであるならばその通りだと。だからこそ同じ内容でもいい、もう一度、日本人が日本語で私達の国はこうあるべきだというのを書くことは何も悪いことではないんだと、そのように思っています。
憲法の無効論を私は取らないって言っている理由はですね。当時やっぱり、占領下において国の基本を変えられて、占領下でその国の法律を変えちゃいけないじゃないかって国際的ルールにもおかしなことに。そうはいっても日本は少なくともですねサンフランシスコ講和条約が発効した時に占領が解かれた時に、もう戦争が終わったんだから我々の憲法は我々が作るぞって言えばよかったんですね。ただ、そういう、最近急に降ってわいたように自民党が憲法の改正をしだしたというように思われる方もいらっしゃいますけども、もともと自民党の結党の原点というのは自主憲法制定なんですね。私に言わせれば今まで何してたんやという話なんで。むしろ遅きに失したと思います。
今回こういうもの(自民党憲法改正草案)を作らせてをいただいて趣旨をご説明させていただきますけども、自民党は憲法はこれだって言って国会に法案を提出すると、そういうものじゃない。ただ抽象的に9条は変えた方が良いねだとか、新しい人権入れた方が良いねっていったような議論が出来ない。うわあ~っと上辺の議論で。これによって議論が出来る。
先ほどご紹介いただいたようにこの草案を作った時に議員になっていませんけど、内容は理解したうえで発言していきます。ただこの文言の中でこの文言はちょっと行き過ぎているんじゃないかというご意見があれば、これまた聞かせていただいて、我々なにもこれを通常国会に来年出しますとは言ってないんですね。こういうものを踏まえて与えていただいたこういった場で皆さんの賛成派も反対派も声を聞かせていただいて、なるほどと思ったことなら、「集会に行ってきましたけれども、皆さんこうおっしゃってましたよ。説得力もありますよ。」となれば変えて行けばいい。変えて行ったうえで、次に国会に出すなり与野党協議なりをやっていくなり、そういったもんだと思うんですね。
略)
賛成派、反対派色々あると思うんですよね、まさにそうした色んな議論を戦わせて・・・戦うというのも、打ち負かしに来ているわけではないですが、ご意見を聞かせていただいて取り入れていくと、本当に良いことだと思っています。
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●伊藤弁護士の発言
この動画とほぼ同内容で、原発のことは省き、自民党憲法改正草案への批判をマイルドにした感じです。(他ではもっと反自民党色が濃いですw)
●伊藤塾塾長 伊藤真弁護士が日本国憲法と自民党憲法とを比較解説
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パネルディスカッションの資料は、「自民党の日本国憲法改正草案Q&A」です。
PDF https://www.jimin.jp/policy/pamphlet/pdf/kenpou_qa.pdf
◆論点 (現地で配布された論点表より抜粋)
□ 憲法のあり方
1.立憲主義について
2.憲法改正発議要件を緩和する意味
□ 9条改憲について
1.平和主義について
2.9条改憲の内容
3.国防軍を新設することと人権保障への影響
神戸新聞紙面より・・・
山田氏は平和主義の考え方は変えず、自衛隊と組織は同じ。とした上で「軍事力を放棄し中国など近隣諸国の脅威から国民の命を守れるのか」と強調した。
伊藤弁護士は、交戦権を認めないことを記した憲法9条2項の条文が草案では削除されていることを指摘。「非武装中立か専守防衛か、というこれまでの議論を超えた軍事行動が可能になり、国のあり方を根本から変える」と批判した。
□ 人権保障規定
1.草案の人権保障に対する考え方について
2.現行憲法13条の変更の意味、人権保障上の影響
3.各条項について
(1)表現の自由 草案21条2項を新設
(2)信教の自由 草案20条3項の修正。政教分離規定の例外を明文化
(3)家族の基本原則草案24条の修正。1項で家族の尊重、相互の助け合い規定が新設。
(4)新しい人権について
□ 緊急事態規定の新設 (←時間切れ)
・・・・・・
(写真が遠くてすみませんw)
<参加者からの質問>
Q:国防軍を作るとなるといづれは徴兵制が念頭に置かれているのではないか?
やまだ代議士:明確に否定します。
草案18条の、何人もその意に反すると否にかかわらず、社会的又は経済的関係において身体を拘束されない。何人も犯罪による処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。現行憲法18条の奴隷制度は日本にはないということ。
徴兵制によって軍を作てもワークしない。近代戦においては高度で専門的な戦闘装置を使うので徴兵された兵による白兵戦は現実的でない。
改憲派の国会議員の誰も戦争したいとは思っていないし、現場の自衛官の誰もそう思っていない。
伊藤弁護士:現行憲法の下では戦争が出来ない仕組みになっているし、徴兵も出来ない。自民党憲法改正草案だと、草案13条の公益および公の秩序に反してはいけないは、公益=国防・安全保障という解釈で、18条の個人の自由が制限される、この法律の範囲内でしか人権はないと明確に書いてあるので、国会の強行採決で徴兵制は実現可能だ。国を守る資源を守るそういうので、国防というのに国民は協力しなさいという風に言っていると解釈できる。(略)
戦争って言っても戦争するのは兵士だけじゃない。何よりも徴兵制を設けることによって国防意識、愛国心を植え付ける。それが最大の目的かなと。徴兵制は十分にありうることだと考えます。大学が9月入学になって高校卒業してからどうするの~?って、サマーキャンプで訓練することもできる。平時から国民に国防意識を持ってもらい安全保障に対する意識を高めてもらう、その為の徴兵制って言うのはいくらでもこの草案では可能になる。
(反論を遮り)いまの政治家の皆さんは「戦争なんかしませんよ」って必ず言いますよ、あったりまえですよ。徴兵制なんかやりますと言ったら、支持されるわけがない。
(↑ どうですかお客さーん、支持者拍手~のノリw )
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この自民党は自衛隊を国防軍にして徴兵制を復活させて、戦争をする気だ。子供達を戦場に送るのを止めさせろ~!とか、騒いでいたのはこの辺が発信源か。これ、凄く迷惑。何度も自民党は否定してるのに。草案だから書き換えることもあるでしょうが。去年の今頃もツイッターをはじめ各SNSで脱原発と徴兵制が~!が一緒にぐるぐる回ってました。で、選挙の結果はどうなったかですよね。もちろん、改憲のワンイシューでの選挙ではありませんけど。
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かなり長い討論会だったのですが、突込みポイントを参加られていた知人があげていたので、それに加筆して私もUP(笑)
・自民党憲法改正草案の目的は軍事的経済的に「強い国」づくり=戦前回帰・富国強兵
(↑ 経済・軍事に弱い国だと国民を守れません。それと戦前回帰は関係なく印象操作ですね。外交も、軍事力の裏付けがあっての部分もあります。)
・「ドイツの憲法は占領国から押し付けられた憲法だ」という議論はドイツにはない
(↑ が、ドイツの憲法は58回も改正されている)
・尖閣問題は中国との間で棚上げしようということになっていたのに、それに火をつけたのは日本ではないか!!石原慎太郎さんが尖閣を国有化しようと言ったからではないか!!
(↑ 信者と思われる人達から拍手が沸き起こったが・・・まず、尖閣を国有化しようと言ったのは当時の野田総理であって石原都知事ではない。また、漁船体当たり事件はなかったことになっているのか?)
・自衛隊の災害派遣活動が国際貢献というが、それなら別に軍隊じゃなく、救難専門の組織を作ればいいじゃないか。
(↑ 海賊退治に海保の船や飛行機は使えないんですけど。)
・国防意識、愛国心を植え付ける
(↑ 国防意識や愛国心を持つことに何の問題があるんでしょう。防災意識とともに学校なりで高めて欲しいです。)
国防軍になったからと言って、予算と人員がどーんと増やせるはずもなく、徴兵の訓練をする余裕がないんですけど。
法とは何か、現行憲法とはどういったものかなど、なるほどと思うところもありましたし、思想信条は立派だと思ったけれど、やっぱり責任の無いところにおられる方のお話だなあと思いました。
自分の生まれ暮らす国の政府と自分が選んだ議員は信用できないと敵対するのに、平和を愛する諸国民(特定アジア含む)を信用できる共有できるというのが理解できません。
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ビデオカメラが回っていたので弁護士会なりどこかで動画がUPされることを期待します。
やっぱり、実際に自分で双方の話を聞くのが一番だし、言外から伝わってくるモノもあると思います。
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疲れたよ、パトラッシュ。
さて・・・っと、「進撃の巨人」のコミックス最新刊とDVDを見ますわ。
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