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2012年5月16日 (水)

【J-NSC】5.12 中野剛志 准教授 『レジーム・チェンジ』・前編 【ミーティング&講演会】

Jnsc

5月12日 自由民主党大阪府連で、J-NSCのミーティングと講演会が開催されました。

青年局長・田中 学 貝塚市議会議員、
伊集院 春美 島本町議会議員
大阪府連の皆様、J-NSC会員の皆様 
 ありがとうございます。happy01

講師は、中野 剛志 京都大学大学院 准教授。

これは行かねばなるまいぞと、読みかけの先生の御著書を携え、参加してまいりました。

    ※ 聞き取れなかった部分は、* * * としています。
       自分の意見と違うからと言ってツイッターで悪口を書かないようにお願いします。happy01 

       教材はこちらから。http://www.jimin.sakura.ne.jp/soseinippon/regimechange.ppt

=== 『 レジーム ・ チェンジ ~ 恐慌を突破する逆転の発想 ~ 』 ===                 

 ===== 講師 : 中野 剛志 京都大学大学院 准教授 =====

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 ただいま御紹介に預かりました京都大学の中野でございます。よろしくお願いします。

 えっと~、京都の方でですね、あの、自民、自由民主党と言いますか、あの * * * の、西田昌司先生に大変可愛がっていただいていて。ま、いろいろ御指導をいただいておるんですけど。あの、大阪の府連で今度お招きに預かって、あの・・・話すことになったんですけどと、申し上げたらですね、西田先生はこう仰いまして、これは、あの、大阪は大変なことになってるんで、維新の会とか言って騒ぎがあるんだけども、今、維新の会に流れずに自民党の大阪府連で戦っているあの人達は本物だと。だから、心してですね、ちゃんとあの、お務めを果たすようにと(笑)。あの・・・言われまして。

 で、今日のお話をですね、ま、そういう意味では、え~、どんな話題がいいかと思ったんですけど、実は先日、『創生「日本」』http://sosei-nippon.jp/ の会・・ですね・・・創生「日本」の会で良いんですよね?あれ多分。ナントカの会っていうと嫌な気がするんですけれど。フフフ。(笑) あの~、そこであの~、安倍総理の御前でですね御説明したことと、ま、同じことをですね、えー、申し上げようと思ったんですが、先日見たらいきなりYouTubeで流されておりまして。(笑)おいおいおい!と(笑)、これ~、同じ話したら、それの分俺見たよって言われちゃうとこれ不味いなあと思ったんですけど。

ただ私の場合その、TPPの議論とかもですね、その~、あの・・・日本全国で講演するわけにも行きませんので、特にあのTPPの反対って、地方の方、交通の便が悪い地方の方が多いので、そういうとこに呼ばれると大変なのでですね。私、身ひとつですから。だからまあ、ネットで見ていただこうと思って動画流してるんですけども。

そうするとですね、地方のとんでもないところから講演依頼が来て、「動画を見ました!是非、講演をお願いします!」って、講演・・講演に行かなくていいように動画をやってるっていうのに、そしたら動画を見ました講演に来て下さいって、なんなんだよ!と(笑)、いうことを思ってたんですけど、取りみだ、もしかしたら何か同じ内容でもですね、なんか動画で見ただけだと、あの・・・もっと、もしかしたらあの、本人の前で・・あの、本人が話してる・・ほうが・・・分かりません。何か、コミュニケーション上、そっちの方が分かりがいいとかっていうのがあるのかなあ、と思いましたので。

あの・・・もし、その動画を御覧になっている方いたらですね、あの申し訳ないんですけども、まあちょっと、大体、えー、安倍総理の御前で話した内容と同じ内容であの・・お話したいと思います。あの・・・ジョークのネタまで同じだと流石に白けるので、えへへ(笑)。それはやめて真面目なアレに。(笑)総理の前で言っちゃったんですね。だから夢中になって喋ってて後で自分で動画を見て、言ってるとこ見てたら、ほんとに不味いな戦前だったら射殺されてるなっていうことだったんですけど(笑)。

んで、あの~、大阪って言うことで、まああのちょっと、大阪維新の会が言ってる政策がどう不味いかっていうことも関係してる風にも思ったので、えー、今日のテーマは『レジーム・チェンジ』っと言うテーマなんですが。このレジーム・チェンジっていう本を私、あの・・えー、出しまして、えーと、NHK出版から3月に出しました。まあ、あの、動画で見て講演を聴くとですね、あの・・本ということになると、本もまた趣が違いますので・・・フハハ!(笑) 是非、御一読していただいて。ま、一回で分かんなかったらもう一冊買っていただいてですね、ハハハハ。
(最前列の参加者に知った人を発見。)まあ、あっ!あの人またいる!あっ!この方、いつも講演会の、私の講演の時にいるんですよ。ストーカーで困ってるんですけども(笑)。いま、目があっちゃって“ああ、来てるなバナナマン”とか思ったりして。フフフフ(笑)ああ、そうだ真面目にやらないといけない(笑)。真面目にやらなきゃいけませんね。すみません。

え~、で、端的に言うとデフレが問題だって言う話なんです、ね。えー、デフレがどれだけ問題かってことをやっぱり分かられてない・・っていうのが、私の・・あの・・懸念で。これはその、日本の、えー、日本がですね1995年ぐらいからGDPが横這いなんですね。で、ただ日本というのはあその・・・少子高齢化でもう経済も成熟したんだから伸びないんだとかなんか、あの・・・言う人多いんですけど。先進国で経済が成熟して人口も激減して、少子高齢化やってるって国、山ほどあるんですけど。見てください、もう成長なんかしないからって言ったって他の国成長してるんで、日本だけが極端に95年ぐらいからガクンと折れてるんですね95年から突然そんなに少子高齢化が進んだんでしょうかねえ。そんな人間急に早く歳はとれませんから(笑)。そんな分けないわけですよ。

で、これは何かと言うと、デフレが98年から起きてるからなんですね。で、デフレって言うのは物凄く・・ヤバイっていうことなんですよ。で、あの例えば今、消費税増税について消費税増税反対だって声があります。で、そうすると消費税増税反対派の論拠って言うのは、今デフレだよと。デフレの時に消費税増税なんかしたら、とんでもないことになる・・・って、こう言うわけですね。その通りなんですが、どころが、賛成派の方がこう言うんですよ。今デフレだから消費税増税できないとか言ったらいつまでたっても消費税増税できないじゃないかって。しなきゃいいだけの話なんですけども(笑)。だけども、何が言いたいかというと、その賛成派はですね、デフレっていうのはもう復活しない、デフレっていうのから逃れられないんだと、ずっと続くんだと思ってるんですね。

ほらこれ、戦後ですね、デフレになった国って少なくともリーマンショックの前まで、今でも殆どないんですけど、日本だけなんですよ。で、戦前はよくあったんですね。戦前はよくデフレってあったんですが、戦後はないんです。だから人口減少とか少子高齢化とかそういう国はあるけどデフレは日本だけなんですよ。あるいは不況の国もあります。金融危機があったバブルが崩壊したっていう国もありますが、デフレは日本だけなんですね。で、戦前はよくあったけど戦後は無くなったんですが、戦前は、これは世界恐慌っていうのがデフレなんですが。世界恐慌はどんな帰結をもたらしたのかっていうのは、もう御案内の通りですね。もう戦争まで起きちゃって、まあ、まあ・・・8月15日って話ですよね。

そういうとこまで行っちゃったので、戦後はデフレだけは嫌だってことになったんで。デフレの反対はインフレですね。物価が下がるのはデフレで、物価が上がるのはインフレですが。デフレは、ヤバイ。デフレだけは起こすまい。デフレは起こさないようにすると、もしかしたらインフレの方に上がっちゃうかも知れないけど、まだインフレの方がマシだ。とにかくデフレだけは嫌だって言うのは戦後のコンセンサスになったはずだし、戦後デフレが起きないような仕組みや政策も講じられる様になったんですね。だから、世界中起きなかった。ところが日本だけが、デフレにこの時からなってるんですね。

これは何を意味してるかっていうと、戦後デフレは起きないような政策とか仕組みが色々できたのを、日本はそれをぶっ壊したりやらなかったりした。で、政策担当者にとってデフレは最悪の事態だから絶対に起こしてはならないっていうのが政策担当者の経済学者達のコンセンサスだったんですね。そこがまあ、日本だけ起したってことは、それは日本の経済学者や、日本の政策担当者が世界で最もレベルが低いってことなんですね。で、そうでなかったら、こんな結果にはならない。でもまだ日本はデフレから抜けられないとか、デフレは人口減少のせいだとか、なんかまだ分けの分からないことを言っているので、これをどうにかしなきゃあいけないんですね。

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で、念のため、デフレっていうのは何かというのを簡単に御説明しておきますが、デフレっていうのは物価が下がっていくことで、物価が下がるっていうのは、この図にあるように需要に対して供給が多いということ。需要が少なくて供給が多すぎる。つまり物を欲しいっていう人達があまりいないのに、物を作る人がいっぱいいる。そうすると、物の値段って下がるって、ま、単純に言えばそれなんですが。今、日本経済は需要と供給のギャップ、これをデフレギャップといいますが、これが30兆円以上あるという風に言われているんですね。

で、物価がずっと下がっていく。何で物価が下がっていくのが悪いことなのかっていうと、物価が下がって物の値段が安くなると良いことに見えるんですが、ま、お給料も一緒に下がる。賃金も一緒に下がるということもあるんですね。で、しかも、もっと不味いのは、ここに書きましたけど、物価が下がるっていうのは、持ってるお金の価値が上がってくってことですね。お金の価値が上がっていく、物価が下がるってことはお金の価値が上がってくということですわな。

そうすると、お金の価値が上がってくってことは、今使わないで持っておけば上がるわけだから誰も消費や投資をしないわけですよ。そうすると、需要って言うのは消費や投資のことですから、消費や・・お金の価値が上がるんだったら、いま使うのは馬鹿だから持ってりゃ価値が上がるんだからってことになると、消費や投資をしないので需要はもっと縮まるわけですね。そうすると、需要と供給のギャップはもっと広がるのでもっと物価が下がっちゃう。

特に困るのが実は銀行でして、お金の価値が上がるってことはどういうことかというと、銀行から借金すると、借金は返す時には膨れ上がっちゃうっていうことですね。だから、ところが中小企業の典型ですけど銀行からお金借りないで投資なんか出来ないわけですよ。だけども、お金の価値が上がっちゃうから、お金、借りるのが怖いわけです。だから今借りてるものは全部急いで返すわけですね。で、新規には借りないってことになる。したがって銀行は、お金を貸し手が無くなって、お金が銀行にいっぱい戻って来ちゃうんだけども、貸し手は無い。で、銀行はお金を持て余して困るので国債ばっかり買うわけですね。買うものが無いからね。だから国債の金利が低い・・・って、これがデフレなんです。ね。

だから今、長期金利が低いですね。1%切っちゃってるわけです。で、みんな銀行は国債ばかり買ってる、けしからん!(笑)いや、けしからんじゃなくって、これ買う以外に無い。これがデフレの恐ろしさです。で、デフレってそういう意味では融資がされないってのがデフレです。それから投資をしないっていうのがデフレですが、資本主義ってのは何かっていうと、資本の主義・・・ですね。資本ってのは何かっていうと事業活動の元手のことですから、投資や融資のことなんですよ、簡単に言えば。ところがデフレっていうのは投資も融資も動かない状態ですから、資本主義が動かない状態・・・つまりデフレっていうのは、資本主義じゃない状態なんですね。だから!だから、ヤバイわけです。

で、需要に対して供給が大きいのだけども、供給っていうのは例えば企業とかですね。で、ところが需要が無いので失業したり倒産したりします。ところが失業や倒産して、ここが、需要が一致すればですね、まあ、物価の下落が止まるんですが。ところが、失業っていうのは何かっていうと、失業した人って消費をしなくなるわけですよ。企業が倒産したら投資しなくなるので、こっちも下がっちゃうんですね。こっちが潰れるとこっちは先に縮まると。そうすると延々とずーっと続くわけですよ。そうするといつか何かの拍子に揃うかもしれないんだけれども、その間、なにが行われているかというと、ここ、昔だったらここまであった供給力がここまで落ちちゃうってことですよね。つまり、これは元々日本が持っていた経済成長の力、経済成長力だったんです。それがデフレの結果、ここまで落ちるわけですね。

そうすると、もし需要が伸びても、もう今度はインフレに悩んじゃう、或いは成長が、もうこれしか成長しないってことになっちゃうわけですね。これが何処で起きているかというと、東北で起きているわけです。東北は長年建設業が東北に限りませんが建設業が仕事が無くて潰れましたね。だから建設業が * * * で、潰れたんですよ。で、ここで震災だということでいきなり需要が出たんだけれども、人手が足りない、企業が足りない、資材が足りないので、いま人件費が高騰して、で、全然入札が出来なくなっちゃってて、あの・・復興が全然進まないんですよね・・・。そういうことが起きちゃったんですよ、日本で。で、何でデフレが恐ろしいかというと、これですよね。

だから日本は、これで10年以上デフレなんです。ってことは、10年前あった経済成長力ってのは、もう相当壊れちゃった。相当やばいんですよ。

これがデフレの恐ろしさなんですが、じゃあ、デフレ対策はどうしたらいいか。需要を伸ばせばいいわけですね。じゃ、消費や投資を伸ばせばいいんですよ。で、消費や投資を伸ばして供給より需要をもうちょっと大きくしてあげれば今度は物価が上がりますね。そしたら、物価が上がるってことはお金の価値が下がってくことだから、その段階で消費や投資をします。銀行もお金を貸すことが出来ます。つまり、あんまり酷いインフレは別ですが、マイルドなインフレ、物価が上がっていく、貨幣価値が下がっていくってことが無いと消費や投資が動かないっていう意味では、資本主義っていうのはマイルドなインフレを前提にしてるってことなんですね。

だけども、消費や投資を伸ばしてデフレ・ギャップを埋めれば今度は物価が上がっていくんですけども、さっき言ったように物価がデフレで下がってく、貨幣価値が上がってく状況では、民間企業は経済合理的に考えて投資はしない消費者も経済合理的に考えて消費はしないですね。したがって、デフレになると民間主導でやってデフレを脱却することは不可能になるんです。誰も消費や投資は経済合理的に考えてしないので、だからデフレになると民間主導で成長することは、民間主導でデフレ脱却することは不可能になるんですよ。

お金の価値が上がってくのに、消費や投資をしたり銀行からお金を借りる奴は阿呆ですよね。だけど、民間が阿呆でない限り、民間が阿呆になって誰か阿呆がいないと消費や投資をしないとデフレ脱却出来ないんですよ。しかも、30兆円以上消費や投資をしなきゃいけないので、これ、物凄い阿呆ですよね。とんでもない阿呆がいないと、デフレ脱却できないんですが、このアホは誰かというと、それは政府なんですよ。政府は経済合理的無視して、しかも膨大な何10兆という消費を出来ます。それが公共投資なんですね。

つまり、デフレのギャップあります、量を単純化するために30兆のギャップがある。もし国が31兆円ぐらいドーンと投資をすると。この * * * に、デフレのギャップが埋まって、今度は需要がちょっと多くなるので、供給が少なくなるので、物価が下がるのをやめて上がり始めます。

物価が上がり始めるとお金の価値が下がってくってことだから企業や、消費者はその段階で投資や消費を始めるわけですね。お金だって持ってると今度はお金の価値が下がってくるんだから買わなきゃ損。銀行から借りちゃえ、とこうなる。そうすると資本主義が復活するんですね。で、民需が伸びてきます。民需が伸びた段階で公需、公共投資の方はその分減らす。その分減らさないと今度は公共投資もそのままにしちゃうと今度は需要が大きくて今度は物価が上がりすぎて困るので、その段階で公共投資を減らし始めるればいいわけですね。

そういや、公共投資って何か民間の投資を阻害するんだということが言われるんですが、デフレの時は違うんですね。デフレの時は、需給ギャップを埋めてインフレにしてあげると、民間が止まってた投資が動き出す。そのために公共投資してやるんですね。

私が公共投資の議論をするとですね必ず、公共投資は無駄である、無駄じゃないんですかって言われるんですね。無駄って言うのはふたつの意味で言われるわけです。ひとつは公共投資で作られた公共施設とか道路が役に立ってない。よく言われますね。熊や鹿しか通らない道路がいっぱいあると。ほんとに熊や鹿しか通ってないのを見たことあんのかと思うんだけども(笑)、見て言ってんのかなあと思うんだけども、まあ、そう言われてるわけよ、ね。例えばってことで、まあ言われているわけですね。

で、そういうことで無駄な施設を作ってるて言ってるんですけど、私が言ってる公共投資は施設が使われていようかどうか無駄か無駄じゃないかなんて話はしてるんじゃないんですよ。そうじゃなくって、需給ギャップを埋めるため・・ならいいんです。だから、勿論、有効な道路とか必要な公共施設とか作ったらいいですよ。良いんだけれども、下書きは良いんだけれども、デフレの時は無駄な投資をした方が、無駄な投資をした方が何もされないよりはマシなんです。そういうことなんですね。だから今、日本でおかしいことになっていて、無駄な投資は良くないから何もやらない。何かの必要な投資を公共投資なら良いけれども、無駄な公共投資ならやらないほうがマシだ。必要な公共投資が一番良くて、次に何もやらないことが良くて、で、最悪が無駄な投資で・・こうなってるんですが、デフレの時は違うんですね。一番重要なのは必要な投資です。次に重要なのは無駄な投資なんですよ(笑)。最悪なのが何もしないことなんですね。そうでないと需給ギャップが埋まらない・・ってことです。

もうひとつ、これはちょっと経済学者がよく言ってる奴ですけど、公共投資が無駄であるといわれるのは、乗数効果が昔より無いって言われるんです。乗数効果っていうのは簡単にいうと、公共投資をした額よりもお金が巡り巡って経済が成長する。公共投資をやった額よりもリターンの方が多い。ま、これを乗数効果って言うんですけど、これは昔は例えば2とか3とかあったんですけど、今は1.幾つしかないんだと。だから公共投資をやっても経済は成長しないんだって言われるんですね。それを乗数効果っていう話しで言うんですが。私はただ乗数効果で低くなったかどうかって話をしてるんでもないんですよ。例えば、単純で、デフレを脱却する為に需要と供給のギャップを何か何でもいいから埋めてくれって、ただそれだけなんですね。

で、そういう・・・ま、そういうことなんです。これは公共投資の最大の意義なんですね。で、他にもあるんですよ。需要や供給、これ、需要が少なくて供給が多過ぎるのがデフレですから、需要を増やす、或いは供給を抑える。需要を増やして供給を抑えるって事をやれば、ま、良いんですね。一番手っ取り早いのが公共投資だっていうことなんです。

・・・で、ところが経済にはデフレ意外にももうひとつ逆の現象があって、当然、インフレですね。経済ってのはインフレかデフレかで。インフレも、マイルドなインフレならいいんですけど激しいインフレは困るわけです。お金の価値が全く無くなるのも困るわけで。これ、インフレも抑えなくちゃあいけない。インフレっていうのは何かって言うと逆ですね。デフレの逆ですね。需要が多過ぎて供給が少ないことですね。だから、インフレ対策とデフレ対策って言うのは原因が逆なんだから、原因と結果が逆なんだから、対策も逆のはずですね。それを纏めたのがこれなんですけれど、「インフレとデフレ」とあります。

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インフレっていうのを・・・まずインフレから見ていただきます。インフレの原因は、需要が多過ぎて供給が少ないことですから、対策の方向性は需要を減らして供給を増やすことですね。さて、具体的にはそれどうやってするかって言うと、まず財政健全化がそれなんですよ。つまり、需要をカットする。公共事業をカットするってことだから政府支出をカットすると。消費需要を抑える為に増税すると。それから、公務員の数を減らすと。小さな政府ってことですね。これが、需要を減らす政策です。もうひとつ、需要を減らす政策で重要なのは金融を引き締める。金利を上げると。金融引き締め。これが需要政策ですね。

じゃあ、供給を増やす政策って何かというと、供給を増やす為には生産性をあげればいいわけです。生産性を上げる為には、規制緩和して競争を激化して生産性を上げようということですね。だから競争促進です。非効率部門は淘汰すべきです。労働市場は自由化すると言うことですね。これを、もっと競争促進しようとすればグローバル化しちゃうわけですね。自由貿易だ、貿易自由化だとかですね。それで世界中のプレーヤーを入れ込んで競争すれば、もっと競争が激しくなってまた生産性がアップするので供給が拡大する・・・ってまあ、こういうわけなんですよ。これがインフレ対策ですね。

もうだいたいお気付きだと思いますけども、構造改革と言われるこの10年間ぐらい、構造改革だ、グローバル化だってって言われる政策っていうのは、いわゆる新自由主義的な政策でしたね。それって、インフレ対策なんですね。で、それをやったのは誰かというと、サッチャー。イギリスでは、マーガレット・サッチャー首相。アメリカでは、ロナルド・レーガン大統領ですね。いわゆる新自由主義、新保守主義と言われるやつです。80年代初頭に始まりました。これを何故80年代初頭にサッチャーやレーガンがそれをやったのかというと、80年代初頭、70年代後半から80年代初頭のイギリスやアメリカは、インフレで悩んでたからなんです。インフレで悩んでたからインフレを退治する為にデフレを人為的に起こす政策として、構造改革をやったんですね。

ところが日本はですね、平成の初めにバブルが崩壊して、資産価格が半減する。これが資産価格が半分になっちゃうわけですから、この後デフレを気を付けなくちゃいけない。だから、これからデフレ対策をしなきゃいけないのに、イギリスやアメリカが復活したのは、サッチャーやレーガンが構造改革を断行したせいなんだ!日本は構造改革が遅れてるから駄目なんだと言って、サッチャー、レーガンの真似をして構造改革を始めたんですねえ。それが90年代です。

だけど、繰り返しになりますけど、それはインフレを退治する為にデフレを人為的に起こすサッチャー・レーガンの真似をしたので、論理必然的にデフレを心配しないといけない時に構造改革やるとデフレになるんですね。それがまずは大阪には分かってない人がいっぱいいるわけですね。(笑)だって、そうですよね。維新の会が言ってるのって、デフレを起こす政策なんですよ。ちなみに道州制とか地方分権とか地域主権ってのも、実はねデフレ(を起こす)対策なんですよ。これは後で詳しく説明しますけども。そういうことなんですね。後でもう一回説明します。

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じゃあ、この・・・デフレ対策っていうのは何をやればいいのかっていうと、構造改革、維新の会とかみんなの党が言ってることの逆をやればいいわけですね。彼らが激怒するようなことをやればいい。彼らが怒れば怒るほど正しいということ。ほんとにそうなんですね。だって、デフレって何かというと需要が少なくて供給が多過ぎることなんだから、需要を増やして供給を減らさなきゃいけないんですね。需要を増やす為には何をやるかというと、まず公共投資を増やすということですね。それから投資減税はやって良いんじゃないでしょうかね。それから、公務員の数を増やさなきゃいけませんね!大きな!今こそ大きな政府!ってことかれですね。だって、若い人達就職先が無いんでしょ?だったら公務員の数でも増やしてあげて就職口を広げてあげたら良いわけですよ。それから金融は当然まあ、緩和するわけですね。これが、需要を拡大するという政策。

供給を抑える政策ってのもあるんですよ。雇用を確保をしておくってことですね。だから、企業の合併とか統合ってのはデフレの時によく進むんですよ。この前のニュースで、ヨドバシカメラ・・・だっけ、ビックカメラか?と、えーっと、コジマデンキですか・・が、合併しましたね。あの・・・伊勢丹と三越が合併したりしますよね。ああいうのって何で起きるかっていうとデフレの時は、供給過剰・需要不足なので、合併とか、つまり競争しない方向に行くわけですよ。独占の方向に行くわけです。そうすると競争が鈍化するので供給量か落ちるわけで正しいんですよ。

あるいはワークシェアリングっていうのが今流行りますよね。ワークシェリングというのもそうです。ワークシェアリングって何かというと、人の首を切らないで皆で労働時間を減らして早く帰るってことです。雇用を守るってことで、どういうことかというと、時間当たりの労働生産性を落としてるわけですよ。だから供給を落とす政策で正しいです。だから、雇用は保護しなきゃいけないですね。競争は激化させるんじゃなくて逆に鈍化させないといけない。非効率部門を淘汰するんじゃなくて温存しないといけないんですね。

生産性を落とさなきゃいけない。・・・って、ことは、グローバル化ってのも抑制しなきゃいけないんですね。生産性を向上させてはいけないんです。生産性を向上させてはいけないなんて、おかしいじゃないかと思われるかもしれませんが、だってデフレなんだから。デフレっていうのは資本主義じゃないんです。生産性の向上が良いことだってのは資本主義においては良いことですが、デフレってのは資本主義でない状態なんで。資本主義じゃない状態なのに生産性の向上はおかしいって言うのがおかしいんであって、生産性の向上をやるべきでないって言うのがおかしいんじゃなくて、デフレがおかしい・・って、いうことなんです。

だからグローバル化の制御もしなきゃいけない。だから私がTPPに反対したり消費税増税に反対したりしてるのは、民主党が嫌いだからってところもあるんだけれども、そればっかりじゃなくて、一貫しているわけですよ。つまり、デフレだから・・・なんですね。

で、それをやった人は誰かっていうと日本では高橋是清。昭和恐慌を解決した時の首相ですね。それから、アメリカが世界恐慌の時のルーズベルト大統領がニューディール政策もこれなわけです。で、最近では小渕政権の財政出動や、麻生政権の財政出動がこれに当たる。だから、小渕さんや、麻生総理は全部分かってるんですよ彼らは。分かってんだけど、小渕さんは途中で亡くなって、麻生さんは途中で引き摺り下ろされたので、効果が出ないまま終わったちゃた・・って、まあ、こういう話なんですね。これを10年、こういう間違いを10年以上やってるという恐ろしい話だということですね。

で、まあ、これ簡単ですけれど、えー、日本が何故デフレに * * * 掛かるかというと、1998年に『橋本構造改革』って、『六大改革』って、6個もやったわけですよ。そんなことやればですね確実にデフレが起こるわけで、その時に消費税増税やってますよね。で、緊縮財政もやったんで、橋本内閣でデフレになって、で、小泉内閣・・・橋本さんは途中で反省してやり直させてくれと言ったんだけど、みんなが橋本は疫病神だと言って引き摺り下ろして、もっと疫病神を選んだ。それが小泉純一郎なわけですね。

小泉政権の時も構造改革をやった。ところが小泉政権の時は何か景気が良くなったような感じがしたわけですね。ところがそれは、輸出で成功した。なぜ輸出で成功したかって言うとアメリカでバブルが起きてたからなんですね。それで、したがって、実は、えーと、小泉政権の時は、デフレから脱却したかというとしてないんですよ。で、まあ、途中で物価もバーッと上がったりするんですけど、あれは原油高のせいで、デフレ脱却とは言えないわけですね。

で、したがって、1998年からデフレに突入すると、失業率が急上昇したとともに自殺者が急増したわけです。2万人代だったのに3万人ぐらいになって越えちゃってると。だから、仕事が無くなると・・・、人は、そりゃあ、仕事は無くなって、生活保護を受けて生きていければいいじゃないかって言いますけど、人間、仕事ってのはですね給料を糧で食えれば良いってわけではないですよ。俺は社会で自立して生きていけない、俺は社会から要らないって言われた、この疎外感こそが失業の最大の恐ろしさなんで人は自殺するんですね。だから生活保護では自殺は防げないんですよ。人間性を破壊される、これが失業の恐ろしさなんですね。だから、デフレって言うのは、ヤバイ。

ところが1万人自殺者が増えてからもう15年近くたってるんです。戦争もしてないのに15万人も死んだんですね。構造改革のせいで。政治っていうのはそういうのを防ぐ為にあるのに構造改革をやって、まあ、あの・・・非効率部門は清算しなきゃいけないとか言って、これがこの死んだ人達になっちゃったってこういうことなんですね。

で、よく、お聞きになったかもしれませんが、不景気になると財政出動をやるって言うのを“ケインズ主義”って言うんですね。ケインズ主義って言うのは、えー、「市場に任せろ」の逆です。つまり、不景気になったら政府は財政出動をやって助ける。だけどまあ、景気が良い時は財政出動しないで逆に冷やす。そうやって調節すれば良いんだっていうのをケインズ主義というわけですが、ま、日本ではケインズ主義はもう古いんだ、役に立たないんだっていう風によく言われてきたんですね。ほんとにそうかどうか。確かめてみましょう。

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本当に日本は公共投資や、あるいはケインズ主義が無駄だったのかどうか、この図を見てください。この図はですね、ブルーの線は、えー、民間の負債の伸びです。民間企業の負債の伸びです。80年代からずーっと負債が伸びてますね。あの、負債が伸びるっていうのは、あの・・消費者の方は何か、消費者金融で家の借金が増えるのは悪いことだのような気がしますが、企業は別に負債が増えることは別に問題ではありません。負債を増やして投資をするんで、民間のマクロ経済での日本経済の負債が増えてくってことは、これ、経済が成長してるって意味なんですよ。だから全然問題ないわけです。

経済だって80年代から成長したので、民間の負債がずーっと伸びてますね。ところが91年で横に折れちゃいました。これはバブルの崩壊ですね。バブルが崩壊したので、あ~、デフレになるっていうんで、もう、バブル崩壊したんだから銀行からお金借りないわけです。だから負債が横這いになってんです。で、一方で、この黄緑の線はこれ何を意味してるのかっていうと公共投資です。で、公共投資を見て頂きたいんですけど、見てください、85年からずーっと景気が良くなってますね。民間の負債が上がってる。民間の負債が上がってるてことは景気がインフレ気味だってことなんですが。ケインズ主義の時は景気が良い時には何をするべきですか?公共投資は・・減らすべきですよね。見てください。なぜか増やしてんですよ。80年代後半、ブワァ~ッと * * * のように増やしてる。こんなことをやればバブルが起きるに決まってます。

つまり景気が良い時に地方のリゾート開発を、流行ってましたね、80年代後半、あれをやって住宅バブル・土地バブルが起きるわけです。何で景気が良いのに公共投資をこんなに増やしたのか、御年配の方はご記憶かもしれませんが、80年代後半って、アメリカから貿易不均衡問題、貿易摩擦ってことでアメリカの赤字が貿易赤字がでか過ぎて、日本の貿易黒字が多過ぎるので日本はもっと貿易黒字を削減する為に輸入をしろと言われた。で、圧力かけてられたわけですね。ところが日本は景気が良いので輸入しなくったってもう一杯いっぱいだった。ところがアメリカが外圧かけてきたので日本は仕方なく輸入を増やします、内需を拡大しますと言って景気が良いのに公共投資をやったんですね。で、増やした。

そんなことより景気が良いのに公共投資をやればバブルが起きるに決まってるわけです。そのバブルが起きて91年に弾けたわけですね。91年に弾けると今度負債が横這いになったので。やらなきゃならないのは・・デフレになるんだから公共投資を増やさすべきなんですね。実際90年代の最初に増やした。増やしてますね。黄緑(の線を)見てください。増やしたから負債の額は横這いですんでるんですよ。つまり土俵際で踏ん張ってたんです。デフレに陥るのを。横這いは。これやってなかったら下がってた。デフレになってた。

だから90年代前半は公共投資は幾らやっても無駄だったって言うんですけど、このデータで見ると負債が横這いであるっていうことは支えてたんですね。無駄じゃなかった。ところが、95年辺りから無駄だってことになって、公共投資を減らせってことになったわけです。それが96年97年です。公共投資を減らし始めました。その途端に負債の額が減っています。負債の額が減るってことは資本主義の状態じゃないってことですよ。これは恐るべきデフレに突入したんですね。で、負債の額が減ってんだから、デフレなんだからデフレの時は何をすべきかと言うと、ケインズ主義ではデフレの時は何をすべきですか?公共投資は・・増やすべきですよね。増やしたんですか?一貫して減らしてるんですよ!だからデフレから脱却できない。

考えてみてください。ケインズ主義が古くなったんじゃないんですよ。ケインズ主義がやるべきことと逆のことを2回も連続してやったんですね。そんなことやればどんな国だって20年ぐらい軽く失われるってなもんだと(笑)。これがですね、失われた20年の実に簡単な理由でですね、当たり前田のクラッカーだという、ことなんですねえ。

・・・・・ 続く。happy01

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日本経済の流れをこうやって中野先生に解説していただくと、それでもどうにか今日までやれて来た日本って凄いのかなとか思ったり。いやいや・・・w

記億を遡って、ああ、あんなことがあった・・・あれはそういうことだったのかとか、あの盛り上がりは一体なんだったんだろうとか、いかに政治・経済に疎く、ボ~ッと生きてても覚えていることはあります。

構造改革だ!リストラクチャリング・再構築だ!とか色々と賑やかにマスコミさんもやってました。こう思うと、日本の国が何となくヤバイ方向に行きそうな時、ろくでもない、或いは最悪の方に煽り立ててるマスコミって、今も昔も、日本の国益なんか全然考えてない奴が上に要るってことですね。

>最近では小渕政権の財政出動や、麻生政権の財政出動がこれに当たる。だから、小渕さんや、麻生総理は全部分かってるんですよ彼らは。分かってんだけど、小渕さんは途中で亡くなって、麻生さんは途中で引き摺り下ろされたので、効果が出ないまま終わったちゃた

この辺りは本当に悔しいですね。
構造改革だ~!政権交代だ~!ってやってる中でも、いや、この政策はおかしいやろ・・・って話は聞いてた。なぜかそれが政治に反映されるまでに到らなかったってことですね。民意、民意って西の都の人達が言うけど、必ずしも民意が正しいとは限らないのよね。特に、マスコミが腐れてる国では。

>戦争もしてないのに15万人も死んだんですね。構造改革のせいで。
政治っていうのはそういうのを防ぐ為にあるのに
構造改革をやって、まあ、あの・・・非効率部門は清算しなきゃいけないとか言って、これがこの死んだ人達になっちゃったってこういうことなんですね。

中野先生も藤井 聡 教授も、其々の専門知識を、国の為、人の尊厳と生命を守る為、政治に生かして欲しいと頑張っておられるのが伝わるりますね。そしてそれが、自民党の公約に国土強靭化やデフレ脱却の政策が盛り込まれることになったのは良いことですね。

「命を守りたい」とか「コンクリートから人へ」とか寝惚けた心にも無い綺麗事を並べ立てた人達が政権を盗ってから、どれだけ、多くの命が失われたか分からない。いや、それまでに何でも反対して潰してきたことも関係ありますよね。国民が賢くなって、そんな変なのを国政に送らないようにすることは大事なんだけど。。。道まだ遠くて険しかったりする。wobbly

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