【×北京の湖】南シナ海を中国の脅威から守れ!
安倍総理の論文「民主主義のセキュリティダイアモンド」を読んで、「北京の湖」と例えられていた南シナ海をめぐるフィリピンが中国を訴えているという話を思い出しました。
この件に関して、某政治問題を扱うバラエティ番組で有名な左側代表の女性が“話し合うことは良いことだ”と褒めておられました。きっとこの方は良く分かっていないんでしょうね。これは色々小競り合いがあって、両国間では話し合いも埒があかないから“出るとこ出て話付けようや、出てこいや、こらあ!”という段階なのかと思うのですが。次の段階に行かないために。提訴したからと言って、中国が上品に“話し合いによる解決”に応じるかどうか分かったもんじゃないんですけど。
尖閣諸島の領有権問題でも“武力による解決でなく、話し合えばいい”“無用な刺激や挑発はするな”と、とにかく言っています。武力による解決は誰も望んでいませんが、こういう平和主義()の方は声はでかいけれど具体的な解決方法を提示してくれないので困ります。
フィリピンって、沖縄の基地問題で誤った場合の例のようですね。尖閣諸島の件を抱える日本も他人事ではありません。
フィリピン頑張って!! バナナ買うぐらいしかできないけど。
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南シナ海の領有権問題 フィリピンが中国を提訴 - MSN産経ニュース
【シンガポール=青木伸行】フィリピンのロサリオ外相は22日、南シナ海の領有権を争う中国を、国連海洋法条約に基づき国際裁判所に提訴したと発表した。これにより領有権問題は新たな局面を迎える。
外相は「フィリピンは平和的な交渉のための政治、外交的なあらゆる手段を尽くしてきた。法的手続きが永続的な解決をもたらすことを望む」と述べた。
提訴の内容は「中国の南シナ海の(領有権)主張と、フィリピンの領有権を侵害する違法な活動に異議を申し立てる」というもの。フィリピン側は同日午後、マニラの中国大使館を通じ、中国政府に提訴した事実と内容を通告。外相は中国に「提訴に応じることを希望する」と促した。
■国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所 日本外務省などによると、常設機関ではなく、国連海洋法条約の解釈、適用などに関する紛争が起きた場合に設置される。国連海洋法条約では、紛争当事国同士が国際海洋法裁判所や国際司法裁判所などでの裁判や手続きに合意しない場合は、一方の当事国が仲裁裁判所に判断を請求できる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130122/chn13012218150007-n1.htm
因みに、東シナ海・南シナ海は海上交通路の要所でもあり、石油などの地下資源関係でも重要なところです。なので、南シナ海に面した各国はその権益を主張しています。
「友愛の海」とか寝惚けたことを言っていられるような場所では無いのであります。
中国の言い分・・・↓ 何だか、フィリピンを悪者扱いしているような気がしますけれど。
領有問題で比が国際裁判所提訴…中国「善意と誠意示してきたのに」 2013/01/24(木) 09:41:36 [サーチナ]
フィリピンのロサリオ外相は22日、南シナ海の領有権を巡って争いが続いている中国を国際裁判所に提訴したと発表した。中国政府・外交部の洪磊報道官は23日の記者会見で、問題の根源はフィリピン側にあると主張し、「中国は最大限の善意と誠意を示してきた」などと反発した。
ロサリオ外相は、南シナ海における領有権問題で、「国際海洋条約にもとづき、中国を国際仲裁裁判所に提訴した」と表明。経緯と意図について、「フィリピンは平和的な交渉のための政治、外交的なあらゆる手段を尽くしてきた。法的手続きが永続的な解決をもたらすよう望む」と述べた。
洪報道官は「問題の根源と核心は、フィリピンが中国の南沙諸島(英語名はスプラトリー諸島)の一部の島と岩礁を不法占拠したこと」、「中国は南沙諸島と周辺海域について争いの余地がない主権を有している。これは歴史的にも法的にも根拠がある」などと主張した。
これまでの経緯については「中国・フィリピン関係と地域の平和と安定を出発点に、中国は一環して両国の協議と交渉で、争いを解決する努力をしてきた。中国は具体的に最大限の善意と誠意を示してきた」などと主張。
洪報道官は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が武力衝突を避ける目的などで2002年に共同発表した「南シナ海各方面行動宣言」に言及し、フィリピンを含む同宣言のすべての署名国は「自らの厳粛なる承諾を順守すべきだ」、「(同宣言を)全面的に真剣に実行してほしい」と述べた上で、「問題を複雑化したり拡大する行動はしないでほしい」と訴えた。
◆解説◆
中国は南シナ海をめぐる島の領有問題について、「関係国による交渉で解決すべき」と強く主張している。中国が最も警戒しているのは、米国が同問題を重視し、介入の方針を強めることと考えてよい。(編集担当:如月隼人)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0124&f=politics_0124_002.shtml
>フィリピンが中国の南沙諸島(英語名はスプラトリー諸島)の一部の島と岩礁を不法占拠したこと
>「問題を複雑化したり拡大する行動はしないでほしい」
何も知らなかったら中国の話も「ふーん」と聞けるんですが、地図で位置関係を確認したら、「おいおい、ちょっと待てよ。なんでやねん。お前が言うな。」ですよね。とにかく中国が、南シナ海は俺のとこの海だからな!と主張しています。言ってるだけならまだしも実力行使してきますから悲劇も起こっています。
海南島には中国海軍の潜水艦基地があります。
尖閣もこうなる!100ミリ砲でベトナム領を無理やり奪い取った中国!
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防衛省 防衛研究所 http://www.nids.go.jp/index.html から発行されている
「中国安全保障レポート2012」 http://www.nids.go.jp/publication/chinareport/index.html
http://www.nids.go.jp/publication/chinareport/pdf/china_report_JP_web_2012_A01.pdf
p.18~20「南シナ海で連携する軍と政府」 2012年、中国がスカボロー礁に居座っている件などについてまとめられています。
このレポートはお勧めです。フィリピンも頑張ってるけど中国の無茶苦茶さ加減がとんでもないレベルです。
●スカボロー礁 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%BC%E7%A4%81
・スカボロー礁事件・・・2012年4月8日、フィリピン海軍がスカボロー礁近くに中華人民共和国の漁船8隻が停泊しているのを発見し拿捕したのを受け、中華人民共和国の監視船が現場に急行、フィリピン海軍の進行を阻止し、睨み合う状況となる。17日、フィリピンのデル・ロサリオ外相は国際海洋裁判所に判断を仰ぐ提案をしたが、中華人民共和国外交部辺海局の鄧中華局長はこれに対し抗議を申し入れている。
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そして我が国日本はどうしてるのかというと・・・。きちんと出来ることで支援してますよ。
これは安倍政権になってから岸田外務大臣がフィリピンを訪問した時のことです。
フィリピン外務大臣、日本に巡視船10隻の供与を要請
中国が、南シナ海で海洋権益の確保を目指す動きを活発化させるなか、フィリピンのデルロサリオ外相は、マニラを訪問した岸田外務大臣と会談し、沿岸警備隊の能力を強化するため、円借款で巡視船を供与するよう日本政府に要請しました。
フィリピンのデルロサリオ外相は10日、マニラの外務省で岸田外務大臣と会談し、この中で、沿岸警備隊の能力を強化するため、円借款で巡視船を供与するよう日本政府に要請しました。
フィリピン政府によりますと、要請したのは、フィリピンの周辺海域でパトロールや救難活動に当たる全長40メートルの巡視船10隻で、総額はおよそ180億円になるということです。
会談後の記者会見でデルロサリオ外相は「日本政府からはこれまでも沿岸警備隊へのさまざまな支援を受けており、巡視船の供与についても真剣に考慮してもらっている」と述べ、早期の実現に期待を示しました。
また、岸田外務大臣はマニラで記者団に対し、「要請の重要性を感じ、しっかりと踏まえながら検討している」と述べました。
南シナ海では、島々の領有権を主張する中国が、大型の巡視船を新たに配備するなどして権益の確保を目指す動きを 活発化させていて、対立するフィリピン政府は日本などから支援を受けて海上での警備能力を強化したい考えです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130111/k10014729571000.html (リンク切れ)
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日本とフィリピンが関係拡大の意向
日本とフィリピンが、中国との緊張が高まる中、両国間関係を強化する意向を明らかにしました。
ワールド・ソシアリスト・ウェブサイトによりますと、日本の岸田外務大臣は最近のフィリピン訪問中にフィリピンのアキノ大統領、デルロサリオ外務大臣と会談を行ったということです。
この会談は、アジア太平洋地域における中国との緊張が高まる中で、両国の経済的、政治的、軍事的な関係の強化を目的として行われたといわれています。
この会談の中で、両国の外務大臣は、フィリピンが中国と領有権をめぐり対立している南シナ海の水域を監視できるよう、日本が海上の通信機器や10隻の巡視船をフィリピンの沿岸警備隊に供与する支援協定に合意しました。
この巡視船は1年半後にフィリピンに引き渡されると見込まれています。
岸田大臣は東シナ海、南シナ海における中国との対立を指摘し、「日本とフィリピンは、政治と安全保障の分野でも関係を強化し、海上での協力を拡大する予定だ」と語りました。
また、デルロサリオ大臣も中国の海洋監視船が問題の水域に駐留していることを指摘し、南シナ海における中国の脅迫的な態度を非難しました。
さらに「アジア諸国は中国の権益拡大に対し、地域の均衡を生み出す力としてより強力な軍事力をもつ日本を必要としている」としました。
岸田大臣はこのほかブルネイ、シンガポール、オーストラリアを訪問し、18日金曜にはアメリカのクリントン国務長官と会談するためにアメリカに向かう予定です。また、日本の安倍総理大臣も16日水曜からタイ・ベトナム・インドネシアを訪問することになっています。
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「国防軍」という名前だけで過剰反応して言ってもいないことにまで大騒ぎしていますが、日本が軍備増強することを嫌がるのは、ごく一部のいつもの国だけです。
当たり前の話ですけれど、フィリピンも必死であらゆる援助の手を求めてます。自分達の領海を守るために。
フィリピン、巡視船5隻を仏から購入=南シナ海での対中対立にらみ?
【マニラAFP=時事】フィリピンは、巡視船5隻を約9000万ユーロ(約92億5000万円)でフランスから購入する。フィリピンの沿岸警備隊が30日、明らかにした。中国などと領有権をめぐり対立している南シナ海の島を警備する狙いもあるとみられる。
警備隊によると、2014年までに、全長82メートルの巡視船1隻と同24メートルの巡視艇4隻を受け取る予定。
同隊は「西フィリピン海(南シナ海)のパトロールでは巨大な波などに遭うため、より大きな船を使う方がいい」と購入の理由を説明。領有権争いのための購入ではないとしている。
フィリピンと中国は4~6月、両国が領有を主張する南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)付近で、両国の船艇が対峙(たいじ)するなど激しい対立を繰り広げた。(2012/10/30-22:33)
ttp://www.jiji.com/jc/zc?k=201210/2012103001083&g=int
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これは前政権の時に決まってる分ですが、これはGJですね。
そうそう、マラッカ海峡があって、海賊が出たりするんですよここは。
直接介入できるものではないけど、放置できないから船を作って対抗できるように協力するよ!ということですね。
戦略的ODA 南沙の海保力支援 比などに船艇、中国牽制
政府は28日、フィリピン、マレーシア、ベトナムの3カ国を対象に、巡視船供与などを通じ海上保安機能の強化策を支援する方針を固めた。南シナ海におけるテロ・海賊対策への協力が目的だが、3カ国はいずれも南沙(英語名・スプラトリー)諸島をめぐって中国と領有権を争っており、同海域で覇権主義的な行動を強める中国への包囲網を構築する狙いもある。
政府は、今回の支援策を「戦略的ODA(政府開発援助)」の一環と位置付けている。フィリピンには巡視船や通信システム、マレーシアには暗闇でも微光をとらえて視界を確保する「暗視装置(NVG)」を搭載する船艇を供与する。ベトナムに関しては同政府の要望を踏まえ供与内容を決める。
フィリピンには5月中旬以降に国際協力機構(JICA)の調査チームを派遣する。同国政府の正式要請を受けて最終調整し、供与の枠組みは調達費の返済が必要な円借款の方向で調整。フィリピン政府が無償資金協力を希望すれば、40億~50億円の範囲内で行う。マレーシアに対しては円借款で供与する方針だ。
フィリピンをめぐっては、米国が昨年7月に巡視船1隻を供与したほか、海兵隊配備を検討。シンガポール、ベトナムとも軍事協力を強化し、南シナ海への海洋進出を強める中国を念頭に同海域での抑止力向上を図っている。
日米両政府は27日に発表した米軍再編見直しに関する共同文書で、アジア太平洋地域沿岸国に対するODAの「戦略的な活用」を明記。今回の3カ国への支援は、米国と連携して地域全体の対中シフトを底上げする狙いがある。玄葉光一郎外相は27日の記者会見で、「米国の軍事外交戦略の補完的な役割を果たすことができれば相当の相乗効果が期待できる」と強調した。
政府は平成18年、インドネシアに巡視船3隻をODAで無償供与したが、巡視船は防弾用装甲が軍用船舶とみなされ、あくまで例外扱いだった。
昨年12月の武器輸出三原則見直しで平和貢献・国際協力での防衛装備品供与が可能になった。 (2012年04月29日08時15分)
【用語解説】南沙諸島
南シナ海南部に浮かぶ約100の島や環礁。石油などの海底資源や漁業資源が豊富で、中国、マレーシア、フィリピン、ベトナム、ブルネイ、台湾が領有権を主張している。中国による威嚇発砲やケーブル切断など強引な動きが続いている。
http://www.webcitation.org/67nGMQRR0●外務省: [ODA] 国別地域別政策・情報 インドネシアにおける「海賊、海上テロ及び兵器拡散の防止のための巡視船艇建造計画」に対する無償資金協力について
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h_18/060615_1.html・・・・・・・・・・・・・
セキュリティ・ダイアモンドを関係国でしっかりと構築して、南シナ海を「北京の湖」にしないようにしなければいけませんね。この政権交代後の1ヶ月の怒涛のような外交が実を結びますように。
不思議な日本のマスコミのアジアは、中国・韓国だけみたいだけど、本当のアジアは中国と韓国だけじゃありませんから。東南アジア各国の安全と自由な交易のために仲間を作って連携して対抗しなければ、日本が危ない。
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